上五島の自然と麺匠の技に磨かれる【五島うどん】

株式会社ますだ製麺
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ますだ製麺 上五島の自然と麺匠の技に磨かれる【五島うどん】


地獄炊き

本場・上五島の豪快な郷土料理

五島うどんは島の生活に欠かせない食文化


 地獄炊きは、上五島の代表的な郷土料理のひとつです。茹〈ゆ〉で上げたうどんを大鍋ごと食卓に乗せます。その鍋を囲み、グツグツと煮えたぎる鍋の中からうどんをすくい、薬味を加えた、お好みの焼きあご(飛魚)のだしにつけるか、生卵にからめてすすります。シンプルで、野趣〈やしゅ〉に富んだ本場上五島ならではの食べ方です。

麺匠のひと言

 五島うどんはもともと、地獄炊きで食べることを前提に作られていたといわれてます。それは、独特の細い麺に理由があるのではないでしょうか。①茄で時間が短く、調理に時間がかからない②だしや薬味のからみがよく、簡単な調理で美味しく食べられる--などです。日々の忙しい農作業や漁の合間に、うどんをサッと茄でて、手近にあるだしにつけて食べる。疲れた体には、スルスルスルと、喉を通っていくうどんの味はさぞ、格別だったでしょうし、明日の労働の糧となったと思いますね。
 上五島の郷土料理の醍醐味は、仲間同士、和気藹々と食べること。「地獄炊き」はシンプルな食べ方だけどね、「美味しい、美味しい」と言って、みんなが笑顔になるんですよ。地獄炊きは、上五島のソウルフードと言ってもいいくらいですね。

捕鯨船・遠洋漁業船には大切な保存食のひとつ

 上五島はかつて、西日本一の遠洋漁業船団の基地でした。魚の捕〈と〉れない月夜間(つきよま、旧暦13日~19日)には、船員の休養と補給のために大船団が帰港し、今では想像もつかないほどの大変な賑わいを呈していました。大型の漁船がひしめき合いながら係留された光景は、勇壮そのものでした。

 捕鯨船はもとより、この遠洋漁業船団の船員の命を繋ぐ食料の一つが、五島うどんです。出港の際には、たくさんの五島うどんが積み込まれていました。
 五島うどんが長い航海で重宝されていたのはなぜでしょうか?
 それは、①調理が簡単で、船内で貴重な真水をあまり使わないで済む②消化・吸収が良い③水揚げする、ここぞというときに、体力を発揮できるパワーの源となる食料だった--などが理由として挙げられています。
 島の歴史と、人々の暮しの中にしっかりと根を張ってきたことに、五島うどんの魅力の一端があります。

上五島では定番の味自慢「地獄炊き」

 「地獄炊き」は、上五島では昔から、家庭料理や行事食として親しまれてきました。「地獄炊き」の名は、初めて食べた旅人が「しごくおいしい」とほめたところ、「地獄おいしい」と聞き間違えたのが由来ともいわれています。

美味しい食べ方
・五島手延うどん ・・・・ 人数に合わせ適量
・つけ汁(お好みの濃さで合わせてください)
  煮出し汁
  あごだし
  生卵
・薬味
  ねぎ ・・・・・・・ 適量
  しょうが ・・・ 適量
  かつお節 ・・・ 適量

[作り方]

①大鍋で、たっぷりとお湯を沸かす。(300gで3L以上)
②うどんを適量(一人前80g~100g)入れる。待つこと8~10分
③煮え立ったら各自、煮汁または「あごだし」でいただく。
④お好みに合わせて、薬味(ねぎ、しょうが、かつお節など)を入れると、さらに美味しく召し上がることができます。

焼きあご(飛魚)だしの特長

 秋から冬にかけて、五島列島付近で水揚げされるあごを素焼きにして天日で干して作ります。香ばしく、青魚とは思えない澄んだ味わいがあり、稀少価値が高いことから、高級食材と位置づけられています。



五島うどん 麺匠が紡ぐ奇跡の物語

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