伝統の手延製法の魅力
コシがあり、滑らかで喉ごしの良い食感
五島うどんは、島の特産である食用椿油を塗布〈とふ〉しながら、棒状の生地を2本の箸にかけて延ばしていく作業を繰り返し、紐状の細い麺にしていきますが、この過程でしっかりと熟成を重ね、そしてじっくりと乾燥させます。この伝承の技を受け継ぐ麺匠の腕によって、コシが強く、切れにくい五島うどん特有の麺へと仕上がります。白磁のように艶〈つや〉があり、プルンと滑らかな食感と、麺自体の持つ豊かな風味と椿油が調和して、シンプルでありながらも、奥深い味わいを引き出しているのが、最高品質を誇る五島うどんの特長です。
麺匠のひと言
うどんもいろいろあるけれど、五島うどんは、手延というね、昔ながらの製法にこだわってます。細くて食べやすい、コシがあって喉ごしがよい。中でも、麺の太さにも魅力があると思うんですよね。うどんの中で一番細いんじゃないかな。これが、他のどこの産地にも類を見ない五島手延うどんの特長だと思いますね。
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